∬∬∬ ・3294657年、55月・ ∬∬∬




3294657年、55月7日

近況いろいろ


 こんちは、コジマケンです。 メディア・ファクトリーから出ている雑誌「ダ・ヴィンチ」で森博嗣氏の連載小説「奥様はネットワーカ」が始まりました。コジマケン挿絵描かせていただいてます。よろしかったら見てみてくださいませ。
 そうそう、「衛星経由フフノカノワの冒険」のこのホームページは、森博嗣氏の「浮遊工作室」のリンクから飛んできてくださるお客様が多数いらっしゃいます。なもんだから、ときどきこのこのだらだら書きのコーナーでも森氏のことや、ずっとまえ森夫妻がやっていた同人出版ジェット・プロポスト社のことなどをいろいろ書いてみようかなーなんて思ったりすることもあるのだけど、やっぱりいざとなるとうまく書けません。ネットで検索してみたりすると、森博嗣ファンクラブとか、森氏の本について熱く語っているホームページとかあったりして、そんな熱い熱い森ファンのひとたちが万が一にもうちのページをご覧になってしまったらと想像すると、こりゃいい加減なこと書けないなーなんて思っちゃったりしてね。このコーナーはいい加減な文章の集積なので、いい加減でない文章を書くのもどうかと思っちゃったりもするですし。いずれそのうちいろいろ書いてみようかなあとも思いつつ‥‥。


 10年くらい使っていた電話FAX機がもうずいぶん調子悪くなってきてしまって、新しい電話FAX機を買いました。そしたらあまりの機能充実ぶりにびっくり。ここ10年くらいで電話機はどんどんもの凄いものになってきていたんだなあとしみじみ。まえ使っていた電話FAX機でも短縮ダイヤルとかリダイヤルとか結局コジマにはさっぱりわからなかったんだけど、そんなものとは比べ物になんないくらいいろんなことができるみたい。どういうことができるのかってことをここでつらつら書き並べてみようと思ったけれど、まだ全然わかってないから書けない。はたしてコジマはこいつをどこまで使いこなせるだろうかー‥‥。


 最近はなぜかコジマのなかでキース・ジャレットが大ブーム。以前からキース・ジャレットは大好きだったんだけど、いまは毎日まいにちキース・ジャレットのCDかけっぱなしの日々。いままで十数枚持っていたCDに加えてここひと月ほどでキース・ジャレットのCDがまた10枚以上増えてしまった。これはこのまままだ増えそうな雰囲気。
 そんななかでとくにめっけもんだったのが「レストレーション・ルーイン」。いまでこそ天才ジャズ・ピアニストのキースくんが若いころにうっかり作ってしまったという自作自演のフォーク・アルバムで、(おそらくストリングスをのぞく)すべての楽器を多重録音してひとりで演奏してあんまりうまくない歌までうたってしまったというヘンテコな作品。ウワサではあんまり評判よくないアルバムだったんだけど、いざ聴いてみたらすっげえかっこよかった。なんだよすっげえ名盤じゃん。これ「ボブ・ディランみたいなフォークをキースが演奏してうたってる」みたいないわれかたをしてきたアルバムなんだけど、いわれてみれば若干そんなかんじもないでもないけど、でも全然違う。コジマにはむしろ80年代ネオアコ・サウンドの原点のような印象を受けてしまった。モーマスとかキング・オブ・ルクセンブルグとか、そのへんの音の質感のほうが近いかんじがした(比べてみると全然違うのだけど)。たぶんこれはひとりで多重録音しているからかなあ。まあ昔のことだから当然スタジオのなかでスタッフに見守られながらの多重録音だったのだろうけれど、妙に近年の宅録サウンドにも近い雰囲気がした。これが1968年に出たアルバムだから、ビートルズの「サージェント・ペッパーズ」とかとほぼ同期。そういえばこの不思議な退廃ムードはニコの「チェルシー・ガール」にも通じるものがあるなーと「チェルシー・ガール」を引っぱり出してみたらこれも1968年発売って書いてあった。1968年といえば、コジマケン4歳。昼寝してて天井でガラガラが回っているのをみつめていた記憶があるんだけど、あれは4歳くらいかな、4歳になってもガラガラ回されて昼寝してたんじゃずいぶん子供っぽい子供だったんだなぼくは‥‥。

 子供っぽいぞーっ!!


 まんが(おっとっと、コジマのTまんが″はTこじが″って呼ぼうってこないだ書いたばっかだっけ)をかくのにマックが使えるかってこと、調べたり友人にきいたりしてわかった。ぼくのパフォーマ5320では無理。グレースケールで600dpiの画像が余裕で動いてくれないとできないって。試してみたけど、ほとんど身動きひとつできないようだった‥‥。
 ということで、マックの買い換えについては延ばしのばしにしていたけれど、近々買うぞG4!!

G4!!


 こないだ立花隆氏の「臨死体験」の文庫版が出てたから買ってきて読んだ。臨死体験やら体外離脱やらサイケデリックな幻覚やら、うわーっ、ここまできっちり調べて書く立花さんってすごーい!! って、まずそういうところに感激してしまった‥(立花氏の本は全部そうなんだけど)。
 ま、それはそれとして、その本のなかに出てきた入眠時幻覚っていうのがやってみたくてやってみたくて。これは水晶球をじっと見つめていると幻覚がみえるってことらしいんだけど、立花氏もガラス球3万円で買ってきてやったら見えたって書いてあったんだけど、マックの買い換え考えているいまのコジマにとっては3万円の出費でもちょっと痛手になるかもしれないから、家にそれらしきものはないかなーって探してみることにしました。去年の暮ころ国立の文房具屋でビニール袋買ったときにやったくじ引きで当てた不思議なカレイドスコープがあってさ、なんかけっこう洒落た万華鏡で、たかがビニール袋買っただけでこんないいもの当てちゃって(たしか2等賞)、お店のおじさんもほんとに悔しそうに笑いながらぼくにくれるものだから、なんだかぼくも当てちゃってすまないなーなんて思いながらもらってきたカレイドスコープにはさきっちょにレンズとして透明の球体を半分に割ったような半球がくっついていて、これは水晶球のかわりに使えるかなあと思って夜中ずっとずっと見つめていたんだけど、けっきょく幻覚らしきものは現われなかった。立花氏の本には、光るものならなんでもいいよって書いてあったから、万華鏡のレンズだって全然駄目なわけではないはずなんだが、立花氏の本には、15分くらい見つめていて意識がトロンとしたくらいにそういった幻覚が現われるようなことが書いてあったから、ぼくはさらに一時間くらいじっと見つめて続けてトロントロントロントロンにしてみたんだけど、ちっとも見えない現われない。ずっとまえ流行った砂目模様をじっと見つめていると立体の模様が浮いてみえてくるというナントカっていうのがあったけど、それがどうしてもどうしても見えなくてイライラしている知り合いが数名いてさ、わっはっはーなんであんたら見えないのーなんてすっかり彼らを笑い飛ばしてたぼくなんだけど、なんだかみんなにすまなかったな、いまでは彼らの気持ちもちょっぴりわかるような気もしたりしてみたりして‥‥。お願い見えてーなんてなこと万華鏡のさきっちょに念じながら立花さんよりずっとずっと長時間見つめてみたぼくがどうして幻覚を見られないんだろう。こりゃまた毎日練習してみるかって、2日目もまた一時間万華鏡のさきっちょをじっと見つめてトロントロントロントロン‥‥‥。そして、ハッと思った。立花氏のはガラス球とはいえ3万円、コジマのはビニール袋を買ったときに偶然くじ引きで当てた万華鏡のレンズ。これはもしかして幻覚に賭けるリスクの問題ではあるまいか。人間の見る幻覚なんだから、そういう精神的な態度ってのが重要にかかわっているものなんではないか。ぼくの幸運で当てた万華鏡のレンズでも、いずれは幻覚が見られるようになるかもしれない。でも、やっぱりそれなりの精神的なリスクが必要なのかもしれない‥‥。つまり時給1000円で計算してみると、ぼくは二時間見つめ続けたから2000円だよね‥‥。そう考えると幸運の万華鏡が立花氏のガラス球と同じ価値になるにはあと28時間見つめ続ける必要があるってことになる‥‥‥。そんなに見つめていたい‥‥? だったらぼくも3万円出してガラス球買ってきたほうがいいや‥‥‥。
 いや、それよりマックが先なんだけどさ‥‥。

G4!!

イエーイ!!


もどります。