Ю ・ ああ、八月のイッチガツォーレ!! ・ Ю



2000年1月19日

最近水泳マニュアル開いてないなー‥。


 なんだか去年の12月からずっと切れ目なくばたばたしているコジマです。このホームページはいままでのんびりだらだらやってるよーっていうのがコンセプトだったんだけど、そうもいってられなくなってきたのかな。まあ忙しいにこしたこたないんだけど。でもぼくはのんきな生活が好き。
 このコーナー、今週のだらだら書きってんだけど、つまり暇でひまでしょうがないときとかに、お茶でも飲みながら適当な文章をだらだらと続けてみようって感じでやってたわけ。で、最初のころはそんな暇な日がけっこうあってさ、週にいっかいくらいの更新だってなんとかできた。でもそういう時間がなんだか最近少ないの。無理して時間を捻出しなくちゃ書けないなーなんてことになってきた。まあ忙しいにこしたこたないんだけど。でもぼくはのんきな生活が好き。

 こないだサンタクロースに借りたポケモン銀版、これなかなか終わらない。まえのポケモンは、ポケモンリーグで優勝して、殿堂入りするまでのストーリーだったけど、こんどのポケモンも一応そういうことになっているんだけど、殿堂入りしてエンディングを観たあとも、なにやらまだまだ先があるぞーっていう構成になっている。
 こういう構成だと、ゲーム終了後もまだまだポケモン育てたりいろんなことをしてかなり楽しめそうなので、そういうところを狙ったんだと思うんだけど、さっさとやってサンタクロースに返却しなくちゃなんないコジマの場合、ちょっと苦しい。いっかいエンディングを観てしまうと、なんだかその先のゲームって緊張感を失うのかな、あんまり進展しなくなってきた。どうしようこれ、終わったらサンタに返す約束なんだけど、今度のポケモンには終わりってあるのかな‥。

 あんまりビデオも借りてないんだけど、ひさびさにクエンティン・タランティーノの「ジヤッキーブラウン」を観たのだ。かっこいいおばさんのオハナシで気分いいなー。
 ぼくはタランティーノってほかには「パルプ・フィクション」くらいしかまだ観てないんだけど、なんかとても好きだなあ。そういえば以前「ナチュラル・ボーン・キラーズ」もタランティーノだと思って観たら、なんかムカカッって感じの映画だったのでびっくりしたことがあった。そしたら原作がタランティーノで監督がオリバー・ストーンだったっちゅーことで、あーそっかーとすんなり納得。納得しちゃってごめんねオリバー。

 こないだやっとニフティサーブ(アットニフティ)をやめました。去年の暮れごろやめようと思ってたんだけど、2000年問題で万が一世の中おかしくなってややこしいことにでもなったら面倒だなあと思ってね、ちょっと時間がたってからやめることにした。
 パソ通時代はとってもお世話になったニフティなので、やめるときちょっと寂しくなったな。いままでやってみたくてやってなかった有料の占いコーナーなんかをやめるまえにひととおりやってみたいと思ってたんだけど、いくつかやってみたらあんまり面白くなかったから、どうでもよくなった。ぼくは生まれた日は知ってるんだけど、生まれた時間までは覚えてないからバイオリズムとかうまく入力できないんだな。だからあんまりちゃんと占えない。母子手帳見れば書いてあるとは思うんだけど、どこにあるか知らないから‥。
 ま、そんなわけで、サンキューニフティ!!

   こないだのクリスマス、いろんなサンタクロースにいろいろもらっておいていっこだけ書きそびれ、ごめん沖縄マニアサンタの沖縄そば。
 コジマはなんだか沖縄そばが好きでねえ。沖縄にはまだ行ったことないんだけど、新宿アルタの裏の沖縄そばの店があるでしょ。あそこよく入るんだな。麺もスープもでっかい肉のかたまりも好き。なんであんなにうまいんだろう。
 そうそう、こないだも近所のファミマでカップメンの沖縄そばがあったから買って食べたの。麺もスープもおいしかった。でもさすがに肉だけは再現できてなくて、ちっちゃい肉ばかりいくつも入ってたけど、そこんところがちょっと物足りなかった。でもいいや。近所で全部そろっちゃってもありがたみがないもんね。

 岡本太郎の「今日の芸術」って本の文庫版が出たからこないだ読んだらさ、なんだかすっごく感化されちゃったのか、最近のコジマはバクハツバクハツ言ってます。
 なんかこの本すっごく面白くって、いままでコジマがぐずぐず悩んでた問題が一気に解決してしまったような感じがした。あーよかった。
 ってなわけで、どうよかったか書こうと思ったんだけど、うまく書けないのでやめます。そのうちうまく書けるようになりたいと思いつつ。

 仕事中のBGMは、なぜか最近スピッツを聴いてることが多いです。デビュー当時から名前はよく聞いていたけれど、コジマはいままでスピッツってあんまり聴かなかった。なんでかなーと考えてみると、友人でインディーズ時代からスピッツが大好きっていってるひとがいたのが原因かなー。なんか明らかに先越されると、意地でも聴きたくなくなるってことない? これぼくの性格がヘン? まあでも最近ぼくもすこーしスナオになってきたからね、そんでスピッツ聴いてみたらとてもよかったよ、悪かったねー‥‥。

 せっかくのミレニアム、ホームページも大々的にリニューアルしようと思ってたんだけど、なんかそこまで手が回らず、あいかわらずのホームページになっちゃってるけどまたよろしくね。



2000年1月30日

闇にうごめく黒い影


 だだーん、だだーん、だだーん。
 深夜の地下倉庫、非常灯の緑色の光りに照らされて黒い影がうごめいている。
 だだーん、だだーん、だだーん。
 ゆっくりとその黒い影が近づいてくる。
 だだーん、だだーん、だだーん。
 足音は静寂と闇とかび臭い湿った空気に包まれた巨大な四角い人工の空洞のなかで、不用心なほどに響きわたり、一匹の象くらいもありそうな鉛の塊が上からゆっくりと降りてくるかのような威圧感をあたりに振りまいていた。
 だだーん、だだーん、だだーん。
 目の前までやってきた黒い影は、そこで立ち止まり、ゆっくりと顔を上げてこう言った。
 どーもー、コジマケンです。いつもホームページみてくれてありがとーです。

 最近のコジマはコーヒーを曳いた豆で買ってきて、フィルターで濾して飲むのが流行っています。つまり普通のコーヒーってことなんだけど。コジマの場合、ずっとずっとコーヒーはインスタントばっかり飲んでたんだけど、試しにいっぺんちゃんと豆を濾してみたらうまくってさ、こりゃやっぱ違うもんだなーってつくづく思った。
 ぼくは生協のインスタントコーヒー愛飲家でね、ホントはゴールドブレンドとかマキシムあたりがインスタントコーヒーの味としちゃ好きな部類なんだけど、けっこう毎日ガブ飲みするほうだから、あとあと空瓶が残るのがいやでさ、袋に入って売ってる生協のインスタントコーヒーが捨てるときにも便利だしってんで一番気に入ってたの。安売りを狙えばゴールドブレンドもマキシムも生協のコーヒーより安かったりするんだけどさ、あんまりそういうタイミング狙った買い物うまくないしね、まあいいんだそういうわけ。
 とにかくぼくとしては、「ツイン・ピークス」のクーパー捜査官みたいに、「うまいっ」って叫びながらコーヒー飲むような生活がしたくってね、これからはちゃんと豆買ってくるのもいいかなーなんて思ってるのだ。
 でもそのあと、また普通のインスタントコーヒーもあまっちゃってるから飲んでるんだけど、これもやっぱりうまいもんだな。インスタントもレギュラーコーヒーもどっちがどっちだか、けっきょくよくわかんないコジマなんだな。こりゃこの先どんなに出世しても「違いがわかる男」のコマーシャルには出られそうにありません。

 そうそう、ものの味ってさ、ときどきわかんなくなることありません?
 子供のころのことなんだけど、牛乳と水の味の違いについて考えていたら、わかんなくなっちゃったことがあったの。子供だった当時のぼくの味覚のボキャブラリーは、「甘い」「しょっぱい」「辛い」「酸っぱい」「苦い」程度のものだから、それくらいの言葉で牛乳の味をつかまえようと頑張ってみたの。で、子供にとって、水ってのは「味がない状態」なのね。だから牛乳は甘いか? っていうとそうでもないよなー。じゃ牛乳はしょっぱいか? これも違うかんじするー。それじゃ辛い? 酸っぱい? 苦い? うーん‥‥どれも当てはまらないなー。牛乳って味がないのかなー‥‥、味がないんだとしたら水と同じなのかな‥‥。
 「おかーさーん、牛乳と水と、どう味が違うのー?」
 あんまりわかんなくなっちゃったから、そのこと母にきいてみたんだけど、そしたら、
 「同じ味なら水飲んでなさい、牛乳高いんだから!!」
ってしかられちゃいました。

 まんが家の山川直人氏のホームページができました。みんなで行ってみよう!! 山川氏とコジマは初期コミティア・スタッフ仲間で、「がらん」という同人誌でご一緒させていただきましたあいだ柄なのだ。
 ここんとこ何年も創作漫画同人誌即売会のコミティアには行ってないコジマなので、そっち方面のかたがたからはすっかり忘れられちゃってるだろうなーと思ってたんですが、先日コミティア・ホームページがフフノカノワのホームページをリンクしてくださいました。サンキューコミティア。なんか嬉しかったからこっちからもリンクね。またなんか作ることがあったらよろしくー。

 漫画同人誌といえば、先日すごーくひさしぶりに 森博嗣さんに仕事の打ち合わせでお会いして、なんだか20年近くまえの漫画同人誌のハナシにちょっとなったりして、いろいろ思い出してしまった。あのひとはいまどうしてるんだろうーとか、あんなにすごい作品があったのに、あれはいったいどうなっちゃったんだろうーとか‥‥。
 漫画の同人誌っていうと、広くコミック・マーケットが有名で、アニメのパロディ漫画の本とか、女の子がかく男同士の恋愛ものの漫画の本とか、男の子がかく架空の機械と美少女がでてくる漫画の本とか、アニメの登場人物の格好を真似して練り歩くコスチューム・プレイとか、いまはそういうイメージで括られてしまうことが多いなあって思う。いっぽうで創作漫画のみをあつかう同人誌即売会のコミティアがとても頑張っているらしいのだけど。
 ぼくが同人誌にかかわっていた20年近くまえは、そういう即売会にコスプレをしてくるひとたちがだんだん増えてきて、創作漫画をかくひとよりもアニメのパロディの本を売るひとたちのほうが増えてきて、もともと素人の創作した漫画を売るために企画した即売会主催者側の思惑とは違う方向に流れてしまったのではないだろうかといろいろみんなが悩んでたころだったように記憶してます。
 当時のぼくは創作ひとすじだったようなところがあって、コスプレやアニパロに偏見を抱いていたようなところがあって、なんかそういう発言もしていたような気もするんだけど、いまはなんだかコスプレとかアニパロとか、そういう本つくって即売会場でわーいって友達同士で騒いだりして遊ぶのはとっても健全でいいことのような気がしてます。即売会という場には、そういうお祭り騒ぎのほうがふさわしいのかもしれないという気もする。
 ぼくの場合、漫画はひとりで買ってひとりで読むのが普通だし、たいていのひともそういうもんだと思う。本とひととの関係って基本的には孤独なものじゃないかな。漫画の即売会は社交場のようなところでもあるし、パーティー会場のようなところでもあるから、孤独に創作されたものを孤独に買うってことが慣れないとなかなか難しい。この本面白いかなどうかなーって手に取ってぱらぱらめくっていると、目のまえにそれをかいた本人が座ってこっちを見ていたりするので、なんだかとてもつらくなっちゃう。ぼくは即売会にちょくちょく行ってたころも、知り合いの本を買うほかは会場をくるくる歩いていただけで、ほとんどなにも買えないってことばかりだった。かいた本人の目のまえで、その本を手にとるってことがすごく苦痛だったのでした。それでたくさんの名作を買いのがしてしまったなーって思います。
 そんなわけで創作漫画同人誌って即売会のなかではあまりパッとしないあつかいになりがちな気がするんだけど、でも創作された漫画同人誌のなかにはたくさんの埋もれた名作傑作がある。本屋で売ってる漫画本よりもめちゃめちゃ面白かったものがいくつもあった。漫画の歴史に残りそうな大傑作が数百部刷っておしまいになってしまってたりして、これ、どうにかなんないもんかなーってよく思うんだけどどうなんだろう。
 コジマはもう何年もそういうところに行ってないので現状についてはなにも知らないのだけれど。


もどります。